超短焦点プロジェクターはライフスタイルを変える!?
~ミニ映画館から「テレビの置き換え」へ~

著:遠藤義人(fy7d)

ホームシアターは富裕層の贅沢品だった!


もともとホームシアターは、ハリウッドスターがホームパーティーで映写技師を自宅に呼び、上映会をしたのが始まりと言われています。
事実これまで映画は映画館で見る特別な作品で、それを所有できること&自宅を貸し切り映画館にするということは、
どちらも富裕層の贅沢でした。
でもいまは、大画面があれば「ホームシアター」。スマートフォンやタブレットで見つけたコンテンツを、家族や気心知れた友人などと
ひとつの大画面で囲み盛り上がるものになりました。
ですから、「専用ルーム」ではなく、生活空間にある「リビングシアター」なら、もっとカジュアル&日常的に、多目的に楽しめます。
いまはそれを大画面テレビが占め、50インチ以上はアタリマエになってきました。
(JEITA電気情報技術産業協会の最新統計資料参照。テレビも4K・50インチ以上が激増)

https://www.jeita.or.jp/japanese/stat/shipment/2023/index2.htm

インテリアを邪魔しない、生活空間での「ホームシアター」


ところが、テレビがいくら大型化しても、100インチ大画面は難しい・・・。かといって、これまでのプロジェクター&スクリーンで100インチクラス
の「ホームシアター」を用意するには、(1)100インチなら投写距離が3mは必要、(2)部屋を暗くしなければならない、といった制約がありました。
ところが昨今主流になりつつある、(1)超短焦点プロジェクターと(2)「耐外光スクリーン」なら、そんな呪縛から解放されます。
(1)投射距離の関係で部屋の長手方向に投射する必要がない、つまり、一般的なリビング(とくにマンション)の配置である、
「長手方向に入口と窓があり、テレビは部屋の横向きに」という収まりの良いインテリアにできるのです。


(2)比較的明るい照明の光を遮り、プロジェクターからの光を効率的に反射する特殊な構造のスクリーン (耐外光スクリーン、レンティキュラー)を使えば、テレビと同じように明るい環境で使えます。


これまでプロジェクターがLDKの天井特等席を占有して調理の煙を巻き込んだり、窓の掃き出しに巻き上げ式スクリーンを下ろすこともありました。
しかし、「超短焦点プロジェクター」&「耐外光スクリーン」なら、シンプルにテレビの置き換えで大画面が実現します!
これまで、良い映像を得るために生活空間を犠牲にしてきました。でもこれからは、インテリアを犠牲にすることなくホームシアターを導入することも
可能なのです。

SPB-UTシリーズ

TV放送やレンタルビデオから動画配信の時代へ


「ホームシアター」は長年、贅沢=豊かさを求める富裕層向けのインテリアのひとつでしたが、 コロナ禍を経て"心豊かに"家で過ごす大切さが広く
認知され、一般家庭で日常的に映像作品の臨場感ある視聴体験が求められるようになりました。
さらにコンテンツの面でも、無料のテレビから、双方向で情報のやりとりができるネット、さらには貴重な時間を割くなら有料でも満足いく視聴体験を
したいという意識に変わってきています。すでに多くの有料動画配信サービスがあります。
それらのどれが選ばれるか、各社、真剣に争っています。
「ホームシアター」であれば、割安かつ気心知れた人だけ集まって、いつでもいくらでも視聴できます。
食べて、飲んで、語って。一緒に楽しいひとときを過ごしたいですよね。
「ホームシアター」に集い共感し合う場というのも大切です。

リモートコミュニケーションでの大画面のメリット


さらにいえば、コロナ禍のおかげでテレワークやZOOMでの会議など、「非接触リモートコミュニケーション」 が新しい日常として定着しました。
これからの時代の大画面は、映画などを観るだけでなく、恒常化した「非接触リモートコミュニケーション」 化に対応し、双方向でリアルに対面するシステムとしても積極活用できます。

「超短焦点プロジェクター」&「耐外光スクリーン」は、これからのリモート会議システムの中心にもなり得るのです。

その1 「スクリーン」の役割~壁投射じゃ物足りなくなるワケ~


その3 「超短焦点」「耐外光」対応の新型スクリーンSPB-UTを組み立ててみた!~大型TVより導入しやすい!組み立ても1時間ほど~

著:遠藤義人(fy7d)