「超短焦点」「耐外光」対応の新型スクリーンSPB-UTを組み立ててみた!
~大型TVより導入しやすい!組み立ても1時間ほど~

著:遠藤義人(fy7d)

耐外光性能はそのままに、フレーム幅わずか15mm!


今回は、2023年秋に発売されたばかりの耐外光パネルスクリーン「SPB-UT」の120インチを自分で組み立ててみます。
従来のSPA-UTとの違いは、組み立て易くなった点と、幅70mmあったフレームがわずか15mmとなった点。上からの照明光を防ぎつつ、
下に置いたプロジェクターからの投射光を視聴方向に反射する幕面(耐外光ALR、レンティキュラー構造)自体に変更はありません。

SPAではフレーム幅が70mm。


SPBではフレーム幅が15mm。ほとんどフレームレスです。

フレームが薄くなったから強度が落ちるのか?心配はご無用です。


従来のSPAでは、組み上げた40mmのフレームに対し裏からスクリーンを括り付けるような構造だったのですが、SPBでは表側から張力を掛けながら
裏側に巻き込むような仕組みに改良されました。いわば絵画用キャンバスのように、平面性が保たれやすい合理的な仕組みになって、さらに強度が
増しているのです。

SPAではフレームの内側に挟むように括り付けて固定

SPBではフレームに表側から裏に向かって巻き込む

組み立て簡単。ノックダウン式で搬入もスムーズ!


またSPAでは、生地をフレームに取り付けるためにネジやワッシャーなどをそれぞれ30個以上使ったり、 幕面自体にもその他多くの部品を使いましたので、 初めての人では組み上げるのに3時間以上要することも。SPBでは、フレームのホックに 生地の穴をはめていけば良いだけですので、ホームセンターの家具などを組み立てた経験があるような方なら 1時間ほどで組み上がると思います。

生地の穴をフレームのホックにはめるだけ


何より嬉しいのは、SPBでは横フレームが2分割で納品されてくること。従来のSPAは120インチで2.7mにも及びましたので、 梱包も大きく、エレベーターや回り階段などを運ぶのに苦労したものです。SPBでは、すでに梱包の時点で、120インチでも2m を切ります。大型のテレビより圧倒的に搬入し易いこともメリットです。

横フレームが2分割なので梱包も2mを切る。


新型SPBは圧倒的に組み立て易く


組み立てから設置に至る過程は概ね次の工程です。
(1)フレーム組み立て
(2)付属の養生シートを敷いてスクリーンを広げる
(3)その上にうつ伏せでフレームを載せ、生地の穴をフレームのホックにはめる
(4)カバー(マスクフレーム)を掛けて、壁に掛ける


壁面取り付け金具も、従来のSPAは2点止めでしたが、SPBでは横長のバータイプになりましたので 引っ掛けてから横方向に微調整できます。

また、下側は強力なマグネットでビタッ!と固定されますので、外れて落ちてくることは ほとんど考えられないでしょう。

SPBは、フレームの強度とスクリーンの平面性が優れているので、超短焦点プロジェクターの調整もとてもスムーズでした。

ご自宅のテレビボードのサイズ幅はどのくらいですか?
2.2mあれば100インチ、2.7m弱あれば120インチの大迫力 高画質をリビングで楽しめますよ!

その1 「スクリーン」の役割~壁投射じゃ物足りなくなるワケ~

その2 超短焦点プロジェクターはライフスタイルを変える!?~ミニ映画館から「テレビの置き換え」へ~

著:遠藤義人(fy7d)